科学研究費助成事業
科学研究費助成事業(科研費)は、人文・社会科学から自然科学までの全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に進展させることを目的とする「競争的研究費」であり、ピア・レビュー(注1)による審査を経て、独創的・先駆的な研究に対する助成を行うものです。
(注1)ピア・レビュー…専門分野の近い研究者による学問的意義についての評価。8千人を超える研究者が、書面審査、合議審査及びヒアリングに関わっています。
科研費では、若手研究者の自立を支援する「若手研究」や、学術の体系・方向の変革・転換や挑戦的な研究を支援する「学術変革領域研究」や「挑戦的研究」など、研究の段階や規模に応じて、応募・審査をしやすくするため、様々な「研究種目」が設定されています。
*応募スケジュール(注2)
令和4年度公募から応募及び内定時期が早期化されています。例年4月以降に順次、文部科学省及び日本学術振興会から次年度科研費の「公募要領」が公表され、公募が開始されます。
応募者は、【科研費 電子申請システム】により応募手続きを行います。
(注2)研究種目によって、時期が異なります。詳細は公募要領に記載されています。
【参考】科研費主要種目のスケジュール(予定)
・特別推進研究、学術変革領域研究(A・B)、基盤研究(S)
4月中旬~6月中旬公募、翌年1月上旬以降、順次結果通知
・基盤研究(A・B・C)、若手研究、挑戦的研究
7月中旬~9月中旬公募、翌年2月下旬以降、順次結果通知
*科研費の応募についてはこちらのHPから(注3)
【科研費 電子申請システム】
https://www-shinsei.jsps.go.jp/kaken/index.html
(注3)応募の際は事前にシステムにログインするためのID・パスワードの発行手続きが必要です。
詳細は所属部局の科研費事務担当係にお問い合わせください。
*基金化について
年度にとらわれずに研究費の使用ができるよう、平成23年度に日本学術振興会に基金が創設されました。
それにより、基金化した種目では、複数年度の研究期間全体を通じた研究費が確保されているため、研究の進展に合わせた研究費の前倒し及び次年度使用など、会計年度にとらわれない研究費の柔軟な執行が可能となりました。