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総長あいさつ

九州大学総長 石橋達朗

九州大学総長 石橋達朗

 「九州大学教員ハンドブック2024」を刊行しました。このハンドブックは、新規採用の教員や学術研究員を主な対象として、大学の運営方針の共有と法令順守の徹底などを図るため、本学の理念・方針、運営組織、教育研究体制、服務・倫理規程、施設設備利用、各種事務手続など広範な事項を簡潔に分かりやすく掲載しています。

 本学は、2021年11月に「指定国立大学法人」の指定を受け、その構想を基に、今後10年間の大学の方向性、方針を示す「Kyushu University VISION2030」を策定し、本学が目指す姿として「総合知で社会変革を牽引する大学」を掲げています。そして、その実現に向けて社会的課題(脱炭素、医療・健康、環境・食料の3 領域)の解決とDX の推進に取り組み、教育・研究はもとより、社会変革に貢献する活動を展開しています。

 これを受け、2022年4月に、社会変革とイノベーションを促す基盤組織として「未来社会デザイン統括本部」、「データ駆動イノベーション推進本部」及び「オープンイノベーションプラットフォーム」を設置しました。2023年度からは、理想とする未来社会からバックキャスティングして社会課題を解決するための中核組織として未来社会デザイン統括本部の「シンクタンクユニット」を本格稼働し、既存3ユニットとの協働を開始したほか、データ駆動イノベーション推進本部では、教育・研究DXに加え、健康医療DXを推進する組織を整備するとともに、業務DXの推進にも着手しているところです。

 また、2023年3月には、九州・沖縄地区の11国立大学法人と、研究力向上を中心とした連携協力の共通プラットフォーム「九州・沖縄オープンユニバーシティ(KOOU)」を作り、個々の大学では対応が難しかった抜本的な研究環境の改善などに向けた取組を進めています。また、沖縄科学技術大学院大学(OIST)と包括連携協定を締結し、両大学の強みや特色を活かした研究分野間の交流により、優れた研究成果が生まれ、それが社会的課題の解決に結びつくことを目指しています。

 新たに本学の教員・学術研究員となられた皆様には、本学のビジョンや取組を踏まえ、その実現に資する教育研究活動に取り組んでいただき、本ハンドブックを今後の活動の一助として活用いただければ幸いです。