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初代総長 山川健次郎

初代総長 山川健次郎

 明治44(1911)年、新設の工科大学と、従来の京都帝国大学福岡医科大学を合わせ、総合大学としての九州帝国大学がスタートしました。この時、初代総長に就かれたのが山川健次郎先生です。

 山川先生は当時の九大生を前に、「己が専門の学問の蘊奥(うんのう)を極め、合せて他の凡てのことに対して一応の知識を有して居らんで、即ち修養が広くなければ完全な士と云う可からず」と訓示しました。これはわが国を代表する基幹総合大学である九州大学に相応しい含蓄あることばであり、100年経った今でも、九州大学で学ぶ学生に広く語り継がれるべきことばです。

 山川先生は嘉永7(1854)年、旧会津藩に生まれ、苦学して米国イェール大学に留学、物理学を修め、帰国後は東大教授、同総長等を務めました。人格者として知られ、我が国最初の博士の一人(理学博士)であり、生涯強い愛国心と尚武心を持った教育者でもありました。大正2(1913)年に九大総長退任後、二度目の東大総長に就き、一時は京大総長も兼任されています。

初代総長 山川健次郎

 平成23(2011)年に本学が百周年を迎えたことを記念し、同年5月、山川先生の胸像が、出身地である福島県会津若松市から寄贈され、伊都キャンパスに据えられました。